歌 詩 ゆらのコトノハ
う・た・か・た
詩／金巻兼一
昨日と同じ顔で、鏡覗きこんでいた
どこかに忘れてきた 私をさがして
終わりのないものはない わかってはいるけれど
失う怖さに怯えてる
真夜中のうつろい
泣いたのなぜ？ 思い出せない
うたかたの夢を見た
(瞬くように 想いは消えた)
それだけね それだけよ
(跡形もなく 消えたよ)
ゆつくりと瞳を閉じて 髪を掻き上げてみた
何かが変わるはずと なぜだか信じて
戻りたいと思わない どうせ同じ繰り返し
それなら今のままでいいわ
朝の陽のまどろみ
吐息はなぜ？ 覚えていない
うたかたの時は過ぎ
(揺らめくように 心は閉じた)
はじまるわ はじまるの
(前触れもなく 閉じたの)
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風舞人
詩／金巻兼一
深い霧のなか 誰かが私呼んでいる
傷ついた心 癒してくれる声がする
想い邊か 幼い頃のように素直に
(そう あの頃のように今)
そう 物語を信じて
風の中に微笑む君がいる
追いかけても追いかけても 届かないけれど
風の中に微笑む君がいる
きつといつかきつといつか 抱き締めたいから
行かないで
森はどこまでも 終わることなく続いてる
凍てついた心 癒してくれる声求め
時を忘れ 幼い頃のように無邪気に
(そう あの頃のように今)
そう 物語を夢見て
風の中に漂う君がいる
呼びかけても呼びかけても 届かないけれど
風の中に漂う君がいる
そつと私そつと私 抱き締めたいから
もう迷い悩みたくない 辛くても構わないから
偽りの私を捨てて 旅立つ
風舞人
詩／金巻兼一
深い霧のなか 誰かが私呼んでいる
傷ついた心 癒してくれる声がする
想い邊か 幼い頃のように素直に
(そう あの頃のように今)
そう 物語を信じて
風の中に微笑む君がいる
追いかけても追いかけても 届かないけれど
風の中に微笑む君がいる
きつといつかきつといつか 抱き締めたいから
行かないで
森はどこまでも 終わることなく続いてる
凍てついた心 癒してくれる声求め
時を忘れ 幼い頃のように無邪気に
(そう あの頃のように今)
そう 物語を夢見て
風の中に漂う君がいる
呼びかけても呼びかけても 届かないけれど
風の中に漂う君がいる
そつと私そつと私 抱き締めたいから
もう迷い悩みたくない 辛くても構わないから
偽りの私を捨てて 旅立つ
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金糸雀の羽根
詩／金巻兼一
河は流れる
あなたのもとへ 淀みなく
光は揺れる
私の心 映すよに
森は伝える
いにしえの時代（とき） 消えた夢
風は囁く
届かぬ想い 秘めた恋
金糸雀（カナリヤ）の羽根ひとつ 幼子のように
大切に 大切に 握りしめていた
金糸雀の羽根ひとつ 幼子のように
「会えるね」と 「会えるね」と 祈り続けてた
金糸雀の羽根
詩／金巻兼一
河は流れる
あなたのもとへ 淀みなく
光は揺れる
私の心 映すよに
森は伝える
いにしえの時代（とき） 消えた夢
風は囁く
届かぬ想い 秘めた恋
金糸雀（カナリヤ）の羽根ひとつ 幼子のように
大切に 大切に 握りしめていた
金糸雀の羽根ひとつ 幼子のように
「会えるね」と 「会えるね」と 祈り続けてた
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鎖と生きるお嬢様
詩／金巻兼一
鎖を巻いてお買い物
ジャラジャラジャラと音させて
私の中の私めが
出てこないようにジャラジャラ
生きてゆく 死んでも
負けたくはないから
ゲンジッはいらない
逃げるのもジンセイ
世界でいちばん嫌いな
私の中の私めは
中途半端で身勝手で
優柔不断 ネコまたぎ
生きてゆく 死んでも
捨てたくはないから
とりあえず何かが
見つかればニンゲン
鎖はいつも重たくて
ジャラジャラジャラとうるさくて
だけど外して歩けない
だからしょ―がなくジャラジャラ
鎖と生きるお嬢様
詩／金巻兼一
鎖を巻いてお買い物
ジャラジャラジャラと音させて
私の中の私めが
出てこないようにジャラジャラ
生きてゆく 死んでも
負けたくはないから
ゲンジッはいらない
逃げるのもジンセイ
世界でいちばん嫌いな
私の中の私めは
中途半端で身勝手で
優柔不断 ネコまたぎ
生きてゆく 死んでも
捨てたくはないから
とりあえず何かが
見つかればニンゲン
鎖はいつも重たくて
ジャラジャラジャラとうるさくて
だけど外して歩けない
だからしょ―がなくジャラジャラ
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セルロイドの少女
詩／金巻兼一
雪解けの声を聞き 目を覚ます女の子
言葉などわからない 歌声で語りだす
連れだしてお願いよ ぬくもりが欲しいから
朝の陽は誰のもの？ 夜の闇 誰のもの?
静かに腕をひろげて
私ここにいる、と (君は繰り返す)
流れゆく時間の中で
その瞬間を信じて
いつの日か いつの日か
閉ざされた格子窓 あの頃は戻らない
この城は夢のあと 過ぎ去りし物語
たおやかな髪を撫でて
ここにいる、 と (君は繰り返す)
蒼いガラスの瞳で 扉 見つめている
いつまでも いつまでも
いつまでも いつまでも
いつまでも 永遠に
セルロイドの少女
詩／金巻兼一
雪解けの声を聞き 目を覚ます女の子
言葉などわからない 歌声で語りだす
連れだしてお願いよ ぬくもりが欲しいから
朝の陽は誰のもの？ 夜の闇 誰のもの?
静かに腕をひろげて
私ここにいる、と (君は繰り返す)
流れゆく時間の中で
その瞬間を信じて
いつの日か いつの日か
閉ざされた格子窓 あの頃は戻らない
この城は夢のあと 過ぎ去りし物語
たおやかな髪を撫でて
ここにいる、 と (君は繰り返す)
蒼いガラスの瞳で 扉 見つめている
いつまでも いつまでも
いつまでも いつまでも
いつまでも 永遠に
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ダキシメテ
詩／金巻兼一
アナタのことばかり考えているの
毎日ドキドキでそわそわなワタシ
こんなに好きになるなんて
きっと死ぬまで一度だけ
寝ても冷めてもアナタだけ
24時間アナタだけ
気がついて気がついて気がついてね
気がついて気がついて気がついてね
アナタのことだけを追いかけているの
運命信じてる 小指 赤い糸
アナタはニコリ微笑むの
ユメでワタシに微笑むの
なのにワタシのプレゼント
なぜかアナタに届かない
受けとめて受けとめて受けとめてね
受けとめて受けとめて受けとめてね
アナタの捨てたボールペン
ワタシ大事に使います
抱きしめて抱きしめて抱きしめてね
抱きじめて抱きじめてダキシメテネ
抱きじめてダキシメテダキシメテネ
ダキシメテダキシメテダキシメテ……ネ
ダキシメテ
詩／金巻兼一
アナタのことばかり考えているの
毎日ドキドキでそわそわなワタシ
こんなに好きになるなんて
きっと死ぬまで一度だけ
寝ても冷めてもアナタだけ
24時間アナタだけ
気がついて気がついて気がついてね
気がついて気がついて気がついてね
アナタのことだけを追いかけているの
運命信じてる 小指 赤い糸
アナタはニコリ微笑むの
ユメでワタシに微笑むの
なのにワタシのプレゼント
なぜかアナタに届かない
受けとめて受けとめて受けとめてね
受けとめて受けとめて受けとめてね
アナタの捨てたボールペン
ワタシ大事に使います
抱きしめて抱きしめて抱きしめてね
抱きじめて抱きじめてダキシメテネ
抱きじめてダキシメテダキシメテネ
ダキシメテダキシメテダキシメテ……ネ
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小さい旅人
詩／千葉千恵巳
遠い昔の日 青い地図持って
天使の涙を 探し歩いてた
雲は彼方 虹は淡く
小さな旅人
今も夢の中
孤独な旅人
今夜また会おうね 探してね
星が笑ってる 走り出せという
転ばないように 砂を踏みしめて
風は高く 闇は深く
小さな旅人
果てのない時間を
孤独な旅人
今夜また会おうね 見つけてね
小さい旅人
詩／千葉千恵巳
遠い昔の日 青い地図持って
天使の涙を 探し歩いてた
雲は彼方 虹は淡く
小さな旅人
今も夢の中
孤独な旅人
今夜また会おうね 探してね
星が笑ってる 走り出せという
転ばないように 砂を踏みしめて
風は高く 闇は深く
小さな旅人
果てのない時間を
孤独な旅人
今夜また会おうね 見つけてね
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天使の絆
詩／金巻兼一
しなやかな指が 赤く赤く染まる
微笑みの陰に映る刃
うごめく情熱 からまわりの勇気
誰も知らないほんとのあなた
闇にこぼれ落ちた 心探してる
いつか見つかるのね それが終わるとき
天使はうたう 死ぬまでうたう
天使はうたう 魅入られたの
「砕けてしまえば ずっと楽になれる」
髪をかきあげてふとつぶやく
時間がよどみだして 夜も眠るころ
錆びた言葉浮かべ すぐに飲み込んだ
天使はおどる 死ぬまでおどる
天使はおどる 捧げたいの
吸い込まれるよな 暗い暗い瞳
トラウマのように逃げられない
朝の光の中 何も変わらない
傷つけられたことも 夢で見ただけね
天使はわらう 死ぬまでわらう
天使はわらう 狂いたいの
天使の絆
詩／金巻兼一
しなやかな指が 赤く赤く染まる
微笑みの陰に映る刃
うごめく情熱 からまわりの勇気
誰も知らないほんとのあなた
闇にこぼれ落ちた 心探してる
いつか見つかるのね それが終わるとき
天使はうたう 死ぬまでうたう
天使はうたう 魅入られたの
「砕けてしまえば ずっと楽になれる」
髪をかきあげてふとつぶやく
時間がよどみだして 夜も眠るころ
錆びた言葉浮かべ すぐに飲み込んだ
天使はおどる 死ぬまでおどる
天使はおどる 捧げたいの
吸い込まれるよな 暗い暗い瞳
トラウマのように逃げられない
朝の光の中 何も変わらない
傷つけられたことも 夢で見ただけね
天使はわらう 死ぬまでわらう
天使はわらう 狂いたいの
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ＢＬＵＥ
詩／金巻兼一
絡む指 闇のはざま
答えなど 求めないで
よどみゆく 時の流れ
ボクたちは わすれものだね
とまどいも傷も
あぁ 涙のように こばれ落ちて
Maybe BLUE silence and BLUE
静けさに
BLUE starless and BLUE
消えてゆく
からつぽの 心はもう
わかりあう 言葉なくし
凍てついた 鼓動の中
ボクたちは コワレモノだね
ためらいも声も
あぁ ガラスのように 砕け散つて
Maybe BLUE brighteyes and BLUE
淡く揺れ
BLUE darknights and BLUE
溶けてゆく
ＢＬＵＥ
詩／金巻兼一
絡む指 闇のはざま
答えなど 求めないで
よどみゆく 時の流れ
ボクたちは わすれものだね
とまどいも傷も
あぁ 涙のように こばれ落ちて
Maybe BLUE silence and BLUE
静けさに
BLUE starless and BLUE
消えてゆく
からつぽの 心はもう
わかりあう 言葉なくし
凍てついた 鼓動の中
ボクたちは コワレモノだね
ためらいも声も
あぁ ガラスのように 砕け散つて
Maybe BLUE brighteyes and BLUE
淡く揺れ
BLUE darknights and BLUE
溶けてゆく
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真綿の子供たち
詩／金巻兼一
ああ 時は風のように
私の髪をすり抜けてく
ちつぱけな小石握り
「大丈夫」とつぶやいてた
静けさに包まれて
ああ 傷は闇に溶けて
私の心の影法師
疲れ果て しやがみこんで
言い慣れた名前呼んだ
見も知らぬ街角で
粉雪が舞う 真つ白な線描いて
かげろうのよにユラリ揺れて 消えてゆく
今はまだ 心は想い続ける
哀しいくらいあなたを
ああ 夢は滴になり
私の頬をつたい落ちる
紡いでた糸はほぐれ
傷口に絡まつてく
赤く染まるくらい
粉雪が舞う ゆるやかな円描いて
目眩のようにキラリ弾け 溶けてゆく
いつの日か すべて忘れてしまおう
真綿の子供のように
真綿の子供たち
詩／金巻兼一
ああ 時は風のように
私の髪をすり抜けてく
ちつぱけな小石握り
「大丈夫」とつぶやいてた
静けさに包まれて
ああ 傷は闇に溶けて
私の心の影法師
疲れ果て しやがみこんで
言い慣れた名前呼んだ
見も知らぬ街角で
粉雪が舞う 真つ白な線描いて
かげろうのよにユラリ揺れて 消えてゆく
今はまだ 心は想い続ける
哀しいくらいあなたを
ああ 夢は滴になり
私の頬をつたい落ちる
紡いでた糸はほぐれ
傷口に絡まつてく
赤く染まるくらい
粉雪が舞う ゆるやかな円描いて
目眩のようにキラリ弾け 溶けてゆく
いつの日か すべて忘れてしまおう
真綿の子供のように
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水の中の憂鬱
詩／金巻兼一
吸い込まれてくの 碧くやわらかな光ヘ
きらめきの向こう きつと生まれ変われるから
見えない翼 あなたは砕いた
握りしめた想い出 指からこばれ落ちる
揺れる揺れるビードロ 夢見るように回るの
包まれてゆくの 深く穏やかな光に
静けさの中で 私は私になるのね
瞳の想い あなたは憂えた
涙は滴になり 溶けてゆく消えてゆく
踊る踊るビードロ 微笑むように唄うの
水の中の憂鬱
詩／金巻兼一
吸い込まれてくの 碧くやわらかな光ヘ
きらめきの向こう きつと生まれ変われるから
見えない翼 あなたは砕いた
握りしめた想い出 指からこばれ落ちる
揺れる揺れるビードロ 夢見るように回るの
包まれてゆくの 深く穏やかな光に
静けさの中で 私は私になるのね
瞳の想い あなたは憂えた
涙は滴になり 溶けてゆく消えてゆく
踊る踊るビードロ 微笑むように唄うの
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夢のかけら
詩／金巻兼一
からみあう指を見つめ 届かぬ想いを知る
答えをさがすふりして 吐き出す白い言葉
終わりを噛みしめながら 鏡に語りかける
静かな時間がほしい 笑わなくていいから
壊れかけたメロディ つなぎあわせて
閉じた世界の中 口ずさんでる
コバルト色の 影がおどるわ
きらきらひかる 夢のかけら
くだけて散れば もういらない
空見上げたりはしない 翼は生えないから
人を愛したりしない 傷つきたくないから
忘れかけたメロディ 紡ぎなおして
月の光浴びて 口ずさんでる
コバルト色の 闇が揺れるわ
はらはら落ちる 夢のかけら
スルリと抜けて 消えてゆくの
夢のかけら
詩／金巻兼一
からみあう指を見つめ 届かぬ想いを知る
答えをさがすふりして 吐き出す白い言葉
終わりを噛みしめながら 鏡に語りかける
静かな時間がほしい 笑わなくていいから
壊れかけたメロディ つなぎあわせて
閉じた世界の中 口ずさんでる
コバルト色の 影がおどるわ
きらきらひかる 夢のかけら
くだけて散れば もういらない
空見上げたりはしない 翼は生えないから
人を愛したりしない 傷つきたくないから
忘れかけたメロディ 紡ぎなおして
月の光浴びて 口ずさんでる
コバルト色の 闇が揺れるわ
はらはら落ちる 夢のかけら
スルリと抜けて 消えてゆくの
